もう2年以上前になるのかな?ふっとばされた初代ブログ「すべてのものを人にする」のとき。
男性の同人読みさんから
「腐女子の気持ちがわからない。腐女子の行動パターンがわからない。なにかそういう評論本はないのか?」
と聞かれまして。

確かに、男性オタクに対する行動論、オタク論みたいな本は商業誌・同人誌様々でております。
が。
女性オタク、事に腐女子に対する行動論、オタク論は、ないわけではないのですが、出ては否定され「あんなのはマスコミが作り上げられた虚像よ!」と一笑に付され、あまりまとまった形になっていないなあと思いマス。
……同人サークルもね、ないわけじゃないんだが。
どっちかというと、男オタクに関することは専門でやってる人・サークルがいるのに対し、女オタクに関することを専門でやってる人は少ないよなーと思います。

まあ、論といったところで、十人十色、これ!といった行動パターンがあるわけじゃない。みんな違ってそれがいいという世界なんで、下手に型にはめようとするのは難しいよなあというのもあるんですが。

あんまりそういう本が出ない理由。

……腐女子は隠れるべき、っていうのが一番大きいかなあと思います。

そもそも、腐女子世界どっぷりでその世界の深淵を知り尽くしてる人ってのは、たいてい2次創作の世界でサークルを持っているわけです。そこに、自分たちの内情(というか言っちゃ何だが悪行と捉えかねない)内容の同人誌を置けるかというと、まず無理なんじゃないかな。
かといって、別スペースを取ろうにも、そのためにわざわざ評論に行くという気力もない。イベント参加にはお金も体力も必要なのです。しかも、そこで下手に名前が出てしまえば、もうジャンルには戻れない。裏切り者のそしりを受ける。かといって、売れないものを作る気もない。となると、作るメリットなんかないよねって思います。
それに、好きな事を書くのが同人誌の世界です。これは男女関係なくそんなものです。 評論バリバリやりたい女子がいればやってくれればいいと思うけど、思うことはあるけど…位だと、作ろうという気にはならないんじゃなかろうか。
バレが嫌なら別ペンネーム?
それだって、結構大変です。管理が。それにたいてい本ペンネームと一緒になったりしますし、こういうある種「裏切り者」(と書くと誤解を招くんだけど、私の語彙ではこうとしか表現できない)の調査に関しては、男性よりも女性のほうが恐ろしいほど優れています。そして、この事実ってのは、腐女子世界を知ってる人ほどわかってるんじゃないかな。 

……「腐女子とはこういうものなのだ」と述べるだけで、敵認定されるというのが、腐女子の怖さなんですが。
(もちろん、全員に、というわけではありません。声の大きい一部の人達にではありますが、インターネットという媒体は声の大きさだけでそれを叫んでいる人数を確定させてしまうという恐ろしい媒体ゆえ、怖いのでございます)

ただ。

同人世界にいる女性たちは、そういう世界のどこかに疑問を持っていないのかというと、そんなことはありません。みんながみんな違う箇所ではありますが、どこかに疑問を持っていたりはしてるのです。
だからといって、わかりやすく声を上げれば村八分です。みんながみんな、監視をしあっているようなものです。江戸時代における5人組の制度そのものです。裏切り者が見つかったら、ジャンルごと(カップリングごと)一蓮托生ですから、早めに見つけ出して、叩きだして「私たちは関係ありません!この人が勝手に暴走しただけです!」と宣言しないといけない、と思い込んでいます。
なので、わかっている人はこっそり吐き出します。
例えば普通の日常ブログの行間に。
例えばTwitterの誰かとの会話の何気ない隙間に。
例えばmixiやツイッターのDMのような、内容を見ることの出来る人がごく限られる空間に。

これらを誰かが纏めあげて研究して「腐女子論」として書くことはできると思います。
が、誰がこれらを収集するよ?という話にもなるかと思います。
多分。無理だと思います。

自分の立ち位置ってのがよくわからなくなりつつあるんで(主に外野が持ち上げすぎるんで)あれなんですが、例えば私が嫌な習慣だよなって思う、結構ありがちな女性オタクの特性をあげろっていうことや、女性特有のイヤーな手口で仲間はずれがあってねえとかってのをフェイク入れて語るってことは出来るのですよ。
私が見たという観点ならば。
けど、それは腐女子、女性オタクの全てではない。
そして(全てではないという前提なのにもかかわらず)ネットにそういう話を上げたり、本としてまとめたりすると、それが全てだと思う人が思ってるよりも多数出現するんですよね。
ついでに、文章のタイトルだけで本文ろくに読まずに叩きに入る人達が現れる。

それが非常にめんどくさい。
せめて本文全部読んでから突っ込みいれてくれよと。

そんなわけで、腐女子の「闇」の部分はなかなか何かの形になるのは難しいだろうなあと思います。



あ。

今、「闇」って書きました。
「光」の方は「ガール社」さま(ブログはこちら)あたりを見るといいと思うよ!


PS:他にも腐女子評論ブログ・サークルはあるのですが、更新が止まっていたり、リンク貼るのに躊躇してるので、つまりはお察しください。