さて、年末からごちゃごちゃ思っていたことをいい加減まとめますよっと。

コミックマーケット83、とりあえず閉会いたしました。
……とはいえ、黒バスジャンル参加自粛という形で。
これって、「すべての表現を受け入れる」コミックマーケットとしては非常に悔しい結果なんですよね。とはいえ、本気で被害が出るのではないかと思われる脅迫状が飛び交っている状態では、やむを得ない。
うん。私個人の感想としては「やむを得ない」なのです。
場というものは、一度中止にすると復活するのに莫大なエネルギーが要るのですよ。継続するほうが、エネルギーは少なくてすむ(あくまで比較の話)のです。

こういうのは、イベント主催という立場にいるからそう考えるのだろうなあと思いますが。

「これはコミケの死である」「所詮コミケの理念は建前である」という声が聞こえたのは、ちょっと悲しいなあと思った私。そういうことを言う人の気持ちもわからなくはないんだけどね……。

正直なことを言うと、たとえコミックマーケットが消滅したとしても、代替イベントというか、それに変わるイベントを誰か立ち上げそうな気はするのですよ。即売会の歴史を見てると、何かのイベントが無くなっても、数年後には別のイベントが立ち上がっている。地方なんかはその傾向が強いなあと思います。
……怖いのは、その「数年」の間に同人イベントを必要とする人たちが、その地域にいなくなるってことだと思うのでなあ。

今回の黒バスの自粛はコミックマーケット準備会の力が及ばなかったというか、連鎖反応が立て続けに起きてしまったがゆえに力及ばすとなったというところなので、正直、私は準備会に同情しております。もちろん、一番かわいそうなのは黒バスジャンルの人達だと思う。1月大阪シティも自粛が出てしまい、正直大イベントに居場所がない状態なので。
しかしなあ。この件に関して「黒バスざまぁ」「腐女子ざまぁ」くらいにしか考えてない人たちも一定数いるっていう状態が一番悔しいよなあと思うのですよ。

こういうのはどのジャンルでも起きうる話なのです。
もしかしたら、次は東方かもしれないし、ボカロかもしれないし、他のジャンプ系漫画かもしれない。
んでもって、こういう手法が有効になってしまうと、実際脅迫されようがされまいが貸し出しできません!という会場が現れてもおかしくない……というか、そういう会場、すでにあるんだそうな。
で、これがジャンル単体ではなく同人イベント全てとか、オタクたちとか、そういうふうに大きく括られて脅迫されたら?
……居場所がどこにもなくなるかもしれない。

そういう意味で、コミケ2日目の黒バススペースだったところに脅迫状もどきをおいた模倣犯は、マジさっさと自首して裁きを受けてください。ああ、話聞いて非常に不愉快でしたとも。
(本物の喪服さんも早く自首してくださいと思います)


……話がズレまくってるなあ。

「すべての表現を受け入れるコミックマーケット」っていう理念が崩れた時点で、コミケは終了かという話。

いや、理念は崩れてないんだよ。

すべての表現というのは、「これが好き!」だけじゃなく「これが嫌い!」という負の感情も含まれます。表現というものを壊すという表現方法もあります(カオスラウンジとかね…)。
こういう、負の方法論は私個人は好きじゃない。だけど、これを否定すると「すべての表現を受け入れる」ということに矛盾してしまうんだよなあ。
黒バス自粛という形で受け入れできなかった!と見えるけど、あれも結局は犯人を刺激しないためなんだよなあ。表立って表明はできないんだよ、行間を読めとしか。
(そういう意味でマイナス的考えで排除!自粛!を強制し、見つけたら晒して大勢でフルボッコ!な文化は苦手ですなあ…)

言葉というものは意外と便利なもので、いろいろな解釈ができる。

私は、コミックマーケットは次のステージ、次の時代に進んだんだろうなあとは思います。
けど、それって言うのは理念が崩れたわけじゃないと思うのです。
時代に適応しつつ、けれど、すべての表現を受け入れる道を模索し進む。
これはコミックマーケットだけじゃない。今存在し、今後新しく生まれるイベント全てに課せられた課題ではないかなあと思います。



すごく楽観的な書き方してるよなあと自覚してるんですが、悲観的なことばかり書いてると、どんどんダメな方向に転げ落ちてしまうと思うのでねえ。