そろそろ通常運行に戻りたい(ため息。
というわけで、様々なイベントに対しあれこれ言うモードに戻るよ。

別に同人関係に限った話ではないのですが、「イベントを中止することは、原則禁じ手」なのです。
とはいえ、お見合いパーティーとかそういうものは、参加者が限定されているわけであり、そういう参加者が限定されていて、参加表明者に連絡さえ行き渡れば「まだ」セーフかなあというのもなくはない。もちろん、事前に参加費とか集めてたらちゃんと返金するとか、そういうことはクリアしていますという前提です。

同人誌即売会やコスプレイベントとかってのは、誰がそのイベントに参加しようと考えていたかはわからないのです。サークル参加者だけに連絡すればいいってものじゃない。

イベント中止したら、主催者は当日予定してた会場の前に立っていろっていうのは、そういうことなのです。ネットがこれだけ発達しても、必ずしもみんな公式サイトやツイッターを見てからくるとは限らない。知らないできてしまう方は絶対にいなくならないのです。
そして、それはイベント企画をした人間の最低限の義務です。


 最近、直前で中止がかかるイベントが多いなーとちょっと思ってます。
あと、中止こそないが、直前にサークル参加者向け書類を発送したり。
……直前(イベント1週間前を切っている)になって書類発送とかいろいろやってるイベントは、たいてい当日グダグダになるというのは、過去の経験則からしてだいたい当てはまっています。
(一般含めた参加者が少ないってのは、それだけだとグダグダ扱いにはならないので除外)
早く連絡すればいいかと言われるとそうではないのですが、サークル側は結構困るのですよね、直前の中止。そのイベントに合わせて本を作っていることも多いし、遠方からのサークルは大抵交通手段や宿泊関係の手配は終わってることが多いです。1~2週間前ですと、キャンセル料が発生するケースも高い。
ただ単に「イベントに行く!」だけじゃない出費がかかってるケースは非常に多いのですが、そっちの補償とかはそうそうでないものです。また、同人誌は別のイベントで売ればいいんじゃないか!って話もあるのですが、その【次】のイベントはいつなのか。2~3週間後に同じようなオンリーやオールジャンル系イベントがあるのか。あるとして、そのイベントにサークル参加できるのか。できない場合は在庫をどうしたら良いのか。
(最近は書店委託という手段があり、ジャンルによっては結構な数を委託してくれる!みたいな思い込みがあるようなのですが、書店委託のハードルは昔ほどは高くないとはいえ、今でも結構高いです。また、書店委託=売れるとは限らない。ジャンルとサークルによっては対面のほうが売れるよなあ…と自分の書店委託の結果がジャンルによって売れ方がぜんぜん違うのを見て強く思う)

とはいえ。
こういうのは事前に【ココは危険!】なんてわかるものじゃありません。
6月中止イベントのうち1つは過去にもいろいろイベントを企画している所謂イベンター主催だし。過去に企画をしている人だったら、もしかしたら大丈夫かどうかは電脳の海を漁れば出てくるかもしれない。けれど、調べても出てこないイベンターもいるし、個人主催で初めて主催しました!だともう調べようがない。
そもそも、イベントに行きたい!と思って、まず参加しても大丈夫か、主催関係に問題がないかどうかを調べて、安心してから参加……ってのも、本当はどうなのかなあと思うのです。イベントを企画する人はそれなりに安心できる!っていう暗黙の了解があるものだと思いたいんだよなあと。
もちろん、すべての参加者100%が満足できるイベントは無理ゲーです。主催やってる立場からいくと参加者の満足度はできるだけ高くしたいし、目標として100%を目指すけど、イベント主催側の問題ではなく、参加者同士のトラブルから起きる不満とかもあるので、さすがに難しい。また、【持ってきた同人誌が売れない=最悪なイベント】という評価をされるサークルさんも結構な数おられます。これにしたって、【一般含めた参加者が少なかったから売れなかった】のか【参加者はたくさんいたけど売れなかった】かによって変わってくるし、【参加者が少なかった】からといって全く売れないとは限らない(参加者層とその同人誌の内容がマッチングしてるかどうかも結構絡んでくるし)。こういうのまで【主催の責任】とされると【参加者の満足度100%】ってハードル高いよなあと思います。

あれ、脇道それた。

何が言いたいかというと。
【安易な中止は禁じ手】だってことを、イベントを企画する人は肝に銘じて運営して欲しいと思うのです。
そして、イベント企画をするからには、「自分たちが楽しい」も必要ではあるけども、【サークルや一般参加者がその時を不安なく楽しく過ごしてもらう】ってことを念頭に動かないとダメだと思ってます。

……うん、中止が起こるたびに「個人主催イベントは危険!」「怪しいイベンター主催のイベントは危険!」とかいわれるわけでさあ。
危険なのは個人主催とかイベンター主催とかじゃなくてそのいい加減なことをしている人たちが運営しているからなんだけど、他のまじめに企画運営している人たちまで十把一絡げに否定されてしまうってのは、わかるんだけど解せないんだよなあと。


<余談>
イベントにおける主催ってのは「縁の下の力持ち」だと思ってます。あんまり注目を集める役割ではないと思うのです。最近【主催をやればジャンル内で注目されて!有名になって!】みたいな考えからイベント企画する人がいて、それはそれで別にいいんだけど、そういう人が【(思った方向で)有名になれない】と気づくとあっさり放棄して、結果中止とか目立つよなあと思うのは気のせいなのかなあ。
それとも、【こんなに色々やらないといけないことあるの?めんどくさいやーめた!】なのかなあ。それだったら企画とかしないでほしいなあと思う程度には忙しいと思います、イベント主催って。