「同人誌をアナログ原稿で入稿したら仕上がりが酷かった件」と反応に対しみんなあれこれ言ってまして、その結果をまとめた「アナログ同人&入稿あるある」というのがありまして。
(すみません。他にありましたら教えて下さい…)

いやあ、懐かしいよなあと。

かく言う私も、その昔はつけペン持ってマンガとかトーン貼りとかやっていた口なので。
……もっとも、小説のほうが向いてるよなあ…と思い途中からイラストはたまに描くけどレベルの文字書きになり、長いこと使っている印刷所(EditNetプリンテックさん)がデータ入稿対応したのを機にデジタル入稿始めてしまい、それからずっとデジタルです。
2年前、久しぶりにつけペン持ってイラスト書く機会があったんだけど、もうダメね。タブレットじゃないと絵が描けない。それは裏返してしまえば、デジタルの線に補正を入れているからとか、描いて消して描いて消してを繰り返しても全く跡が残らないとか、そういう話なんですが。



デリータトーンが何故ダメなの?って質問きたんですが。
今のデリータトーンを見てないのでどうなったのかよくわからないという前置きの上で。
私が紙原稿してた時代のデリータトーンといえば「安かろう悪かろう」の代名詞で、「ノリの透明度が他のところより白いので、相当圧着させないとベタや線がかすれてトーンが浮いた状態に印刷される」「網点が変に欠けてたり丸の真ん中が塗りつぶされてなかったりしたトーンが非常に多くて、印刷所の機械の白黒判定に失敗してトーン飛びや潰れが起きやすい」と言われておりました。

……いや、おばばの戯言になりますけど、その昔はスクリーントーンって言うとレトラセットくらいしかなくてねえ…。レトラセットのトーンってB4サイズ1枚で600円とか800円とかした時代があったのですよ…。その後マクソンとかICトーンとかが入って一気に値段が下がったわけですけど、それでも当時で1枚300円とか400円とかした記憶がある…。
マクソンはグラデトーンがものすごく綺麗だったんだけど、あそこは糊がものすごく強くて、必要ないとこの主線とかホワイトとか持ってかれて、その部分は再修成必要だわ、余りの部分が汚れてしまい使えなくなるだわとかざらでしてね…。
(この頃のトーンはまだ高級品だったので、網点トーンなんかは隅っこからちまちま使ってできるだけ1枚でたくさんの場所を晴れるように工夫していたってのも、もしかしたらおばばの知恵かもしれない…)
ICトーンはそういうことなかったけど、それでもB5サイズ200円くらいで(B4サイズ350円とかだったかなあ…(金額あやふや))いろんなトーンを揃えなきゃ!と思った初心者こうみょうはB5サイズのICトーンを色々買っておりました、はい。
その内にデリータトーンができて、それは即売会会場でB4サイズ5枚1000円とかで売られてて、うわ!なんて素敵な環境になったの!というわけで、網点トーンはもとより変わった模様のトーンとかを買いあさっていたものです(初期のデリータは、ただの網点だけじゃない変わった模様や形のトーンが多かった。今のグレースケール処理したものを網点にしたような稲妻フラッシュとかね…)
ただ、これに変えたらトーンの糊は剥がれやすいわ、相当圧着しないと浮くわでトーン貼りがめんどくさくなったのでございます。その頃に「小説のほうが向いてるわ!」と転向してしまったので、それ以後トーンは買ってない。
実家にもどれは、トーン圧着用専用ヘラとかも残っているはず。あったんですよそう言うの。今も売ってるはずですけど。トーンを貼ったらその上に白い紙を乗せて、その上からへらで親の敵並みにこすりつけ圧着させる。これが基本。
ちなみに羽ぼうきまでは持ってなかったですわ…。消しゴムかすやトーンかすを原稿から払いのけるための道具なんだけど。
……元々、マンガとか白黒原稿書くのに何が嫌いだったって、(画力がないはともかく)トーン貼りとかトーン削りとかベタ入れとかがとにかく苦手で!
デジタルになってからイラスト描くことも復活したのですが、それはペタを含む色塗りとかトーン貼りとかがものすごく楽になったから以外の何物でもありません。ああ、未だにうまくないとかそういうのはわかってる。

そういえば。
デリータさんは昔同人誌即売会も主催してたんだよね。「コミックワールド」っていうイベント。結構全国各地でやっていた印象があります。今は日本国内のイベントは全て撤退して、でも海外(香港とか台湾とか)ではやってるんだよね、確か。ちなみにコミックワールドは1度も参加したことがなかったような…。
他にも「コミックテクノ」ってイベントとかはどこ主催だったっけ…?ぐぐっても雑誌名ばかりで主催がどこか出てこない…。

話を戻して。
アンソロ企画とかやると、アナログ原稿が超綺麗!な人の原稿とか見て、「ああ、私もこういうふうに描けるようになりたい」とかいつも思っていたものです。アナログで綺麗な人は印刷も綺麗に出るんだ。
ただ、逆に印刷所の癖を知っていて、そのくせを逆に利用して原稿そのものはあんまり綺麗じゃないんだけど、本になると綺麗に印刷されるって人もいるらしく。それはそれで羨ましい。
アナログ入稿は印刷所によって結構癖があったり、そもそも細い線とグラデは両立させるのが難しいからどっちを優先するか聞かれたりとか、ここは線が太りやすいとかここはベタむらがあっても真っ黒に印刷してくれる!とか、ここは細い線がものすごく綺麗に印刷できる!とかってのがあって、そういうのは即売会会場内外で雑談したり、とにかく印刷所ジプシーして自分の気に入った印刷をしてくれるところを探したり、あとは見本として「その印刷所のマニュアルを取り寄せる」は必須だったりとか…。買った同人誌の奥付を見て、自分の線やトーン技術なんかが似てる人の印刷所を調べたりとかもしたねえ…。

これって言うのは、人によって違うので。
たとえ誰かが「ここの印刷所いいよ!」と言われても、必ずしも自分と相性がいいとは限らないってのはお約束で。しかも納期は2~3週間とかって時代でそれより短い入稿は割増かかる上に綺麗に印刷されなくても文句言えないって時代だったよなあという昔語り。

こういうノウハウ書ってのは、本屋とかにはある程度残ってはいるものの、どっちかというとデジタル原稿の書き方のほうが中心となって見つかりにくくなってる上に、みんなWebで確認しちゃうから、入稿マニュアルとか取り寄せなくなってるんだよね…。結構それにアナログ原稿の作成注意事項とか書いてあったんだけど。今でも書いてあるんじゃなかろうか。

アナログ原稿は「黒は黒く!白は白く!」ってのが基本だってのは、そろそろおばばの知恵袋となりつつあるんでしょうかねえ…。