私のつぶやきなんですが。

…それはさておき。2次創作とか、無断転載とか、著作権とか、結局「グレー」の一言で片付けるのが一番いいんですよっていう本当の意味がわからない人が多いから、議論になるんだろうなあ。あと、「隠れたい・隠れるべき!」という理由で「騒ぐ」人の心理ってのは私はわからないのです。

…無断転載は「グレー」じゃないな。無断転載の件は「ケースバイケース」か。2次創作もケースバイケースだな。こっちのほうがイメージしやすいのかな。あと、逮捕事件あり=犯罪!は半分間違ってるから。何故逮捕されたのか、色々事情があるんだけど著作権侵害を傘にしての別件逮捕もあるから。


と呟いたところ「無断転載は黒です!」とツッコミがきたわけです。
……私、「本来の意味での無断転載(コピペ)」は黒だと思うのですが、最近の「無断転載」に含まれる行為が広すぎてグレーだのケースバイケースだの言ってるわけです。
それは、引用としての使用や、その人の作品紹介的リンクですら「無断転載」というようになっている人が少なからずいるから。なんて言うかそこは分けて考えたいんだよなあという意味を込めたつもりですが、伝わらないよなあ、うん。
私の言葉が足りないもの。そこはわかってる。
(だからケースバイケースって言葉でまとめたんだけど)




私、個人的には。
「2次創作やコピペトレスを犯罪犯罪言いまくるのはあんまり良くないよなあ」
と思っています。
と書くと、「コピペトレスは普通に犯罪じゃない!」とか言われそうなんですけど。

自分の作品と言ってコピペだけの作品を売ったりするのはダメです。
だけど、習作としてコピペして文章やイラスト解析して、模写しながら自分の作品を作り上げるというのはありだと思うのです。もちろん、習作である旨は書くべきと思うよ。
トレス…についても、自分で撮った写真から建物その他トレスとかってのは普通によくあるし、これは違法じゃない。それから、好きな作家の漫画とかイラストをトレスして、それから自分の手で描いてみてって練習とかは昔普通にしてたと思うんだ。それを自分の作品!といっちゃダメよ?それはダメだけど、練習として。

最近のコピペトレス関係の話を聞いてると、そういうことまで違法!って言ってるみたいに聞こえるのは、気のせいなのかなあ。

それから、2次創作。好きなアニメのキャラを描く、キャラを使って漫画や小説を創る。
これが違法!…ってのは、必ずしもそうとは限らない。
作者が訴えないと成立しない親告罪ってのもあるんだけど、そうじゃなく。
「好きだ!」という表現方法の1つでもあるからなのです。
(オタク文脈におけるコスプレも、本来は「好きだ!」を自分の体を使って表現する技法だったはずで、間違っても「自分が人気者になるために着る」ものじゃない)
……2次創作が違法!と言ってる人の根拠として「逮捕されたケースがある!普段はそこまで企業は手が回らない!」というんだけど。逮捕されたケースは必ずしも著作権違反じゃない場合もあるし、グッズなんかは企業物とそっくりなものが簡単にできるのでアウトと言われやすいですが、漫画の場合は余程のことがないと著作権違反は言われない。それよりも、ワイセツとして訴えられるケースのほうが多いような。

話それるけど、素晴らしい作品にはそれに似たような話や、かかれてない部分を妄想して創作しちゃうとかってことは別に最近の話じゃなく。
平安時代の文学の頃から似たような話は色々ありました。もっとも、平安時代の実際のそういう創作物はほとんど現存していない。残ってる書物から調査するとそういうのがあったっぽいくらいしか言えない。
江戸時代なんかになると、庶民でも文字の読み書きが出来る人が増えたためか、人気作品の真似っ子物語とかパロディ物語とかはあったらしい。また、「娯楽」として人気歌舞伎役者や人気小説のキャラクターを拝借した黄表紙(言うなればエロ本)もあったようです。それを母娘で読んで楽しむなんてことも普通にあったらしい。
(当時は本を作ること自体が高価な仕事だったので、貸本屋が流行ってました。ちなみに浮世絵とかってのは、現在だと芸術作品と言われてますが、大半の浮世絵は新聞・チラシくらいの感覚だったらしく、特にワイセツな浮世絵は使ったらそのまま梱包材とかとして使っていたようで、そういう過程で海外製品に同梱された浮世絵が今も残ってるそうな)

話が逸れまくってるので戻すと。

違法なもの、例えば本人が描いたものじゃないのに「私が描いたの!」みたいな違法転載や、ただ文章をコピペして登場人物の名前変えただけの違法コピー小説みたいのは叩かれるべきと思うのよ。
だけど、何でもかんでも叩きまくっていると、萎縮しちゃうのよね。
そういう状況だけは避けたいなーと思ってます。

好きなモノを好き!と言える環境だけは、壊しちゃダメだと思うの。
……ただ、好きなならば「自分の力」でそれを「表現しようね」と思う。誰かの表現じゃなく、自分の表現で。
2次創作って、半分は原作者の力だけど、半分は自分の「好き!」という力が入っているから成立してると思ってます。