「ろくでなし子」なるアーティストが、女性器をかたどった3Dデータを提供したということで、わいせつ物配布罪で逮捕されました。
最初に見た報道の仕方が「寄付金を募って寄付した人に女性器をかたどった3Dデータを渡した」と言ってたせいで、「新しい形の援助交際や売春みたいなもん?」とか思ってしまったのですが、実際調べてみたらそういうことじゃないらしい。そして、「これをわいせつ物配布罪として逮捕したのって、警察お得意の別件逮捕とかそういうことじゃないの?もしくは「3Dデータが!アレルギー」とかそういうものじゃないだろうか」と考えてしまったのです。

一応、本人のブログをリンクしておきます。この方は女性器をかたどってそれにデコレーションしたものや、女性器をかたどったiPhoneケースなどを展示してたりしています。そういった個展の写真が掲載されておりますので、そういうの見るのも嫌!という方はリンクをクリックしないことをおすすめします。

本人のブログによると、寄付金の件については「自分の女性器をかたどった小型ボートを作って、世界初のマンボートを創るプロジェクト」について寄付を集めていて、3000円以上寄付をしてくれた支援者に自分の女性器をかたどった3Dデータをプレゼントしたということだそうです。ちなみにこのプロジェクトはすでに終了してて、マンボートは実際に作られ、お披露目されてるのだそうです。
現在は、自分のこの3Dデータをオープンプラットフォーム化して新しい製品アイデアを考えてみませんか?プロジェクトをしているようで、その意思に賛同した方々がアプリを作ったりiPhoneケースを作ったり「まんこちゃん」なるゆるキャラを作ったりしているようです。
……なんとなくブログを読むと、マンボートプロジェクトの時にメールが迷惑メール扱いになってしまい、約束の3Dデータが寄付したのに届かなかった人がいたらしく、届いてない人は連絡ください!と本人はいってるのですが、届かなかった人が逆恨みで警察に通報したんじゃなかろうかという気がしてます。あくまで予想ですが。

ここから折りたたみですが、本人の文章の引用を含むため、いわゆる女性器の名称とか伏せずに載せますので、その旨ご了承願います。文章でもわいせつは逮捕容疑になる可能性はあるんだけど、引用を改変するのも違法になるので。
(ブログ管理会社さまへ:問題があるようでしたら、どっかの会社のように予告なくブログ削除ではなく警告メールをくださいね)


 




ここから折り畳み内容。
……といっても、Twitterから飛んできてこのブログを見ると折りたたまれてないんじゃなかろうか疑惑があるのですが。


本人のブログより、なぜこういう作品を作っているのかという理由を引用します。
なぜ「まんこ」と言ってはいけないのか?と疑問を持ち、
まんこは恥ずべきものではないと思い、
堂々と顔を出して作品発表することに決めたのは2年前の寒い正月でした。
あの頃は誹謗中傷ばかりが多く、離婚もし、それまでの友達も離れてゆき、ズタボロでした。
自分の選択は間違っていたのでは、と北向きの日のささないアパートで
毎日死ぬことばかり考えていた当時のわたしに
「あんたのやってきたことはそのうち人を笑かすよ」
と言ってあげたいです。

でも、まだまだまんこは日影者。
個展に来た方でもやっぱり「気持ちわるい」と言っていた人もいたように、
まんこのいばら道はこの先も続くと思います。
まんこから生まれておきながらまんこを忌み嫌う人の気持ちがわかりませんが、
そういう人達がいなくなってしまったらわたしのやることがなくなってしまうので、
これからも怒りを笑いに昇華する作品をどんどんつくってゆきたいです。
URLはこちら) 

まあ、ごもっともだよね。
「常識に考えてわいせつ物だろ!」「屁理屈じゃねえか!」っていう方も多いのですが、そもそもわいせつってなんだろう?常識ってなんだろう?と考えてしまう程度にはごもっともだと思ったのです。 

わいせつというと登場する法律は刑法ですが、過去のブログでも書いておりますが、こういうものがわいせつである!という定義は明記されていません。判例として「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの」 とありますが、これって大正7年の判決なのよね。それがわいせつに関する罪に関しては今も生き続けているというのがアレでソレですが、そこはとりあえず。
そのものじゃなくてかたどったものを量産するっていうと真っ先にアダルトグッズのマンホール(オナホ)とか思ったわけですが、ああいうのはOKでこれはダメだ!というのは、ちょっと不思議よねえと首を傾げたり。最近のマンホールって見た目も精巧なので余計に。

実際のところ、何がわいせつ罪で何がわいせつ罪じゃないのかは警察が捕まえて、裁判で判決が出ないとわからないという非常に困ったところがアレでソレなんだよなあ。

で、これ、同人ブログであるここに取り上げたのは。
「本当にこれはわいせつなんだろうか?」
「よくエロ本は修正をしろと言われてるけど、なぜなんだろう?」
と考えてほしいなあと思ったのです。
あ、今原稿中の方、「光明がエロ本に修正しなくていいって言ってた!」とか内容曲解した上で、無修正本を出そうとかは考えないでくださいね(^^;
何をもって性欲を刺激するかは人それぞれでしょうが、エロ本っていうのは一般的に「性欲を刺激させるために書く創作物」なので、さすがに無修正は言い逃れできないよ、今の社会情勢では。
(実際に性欲が刺激される内容かどうかはともかくとして)

一般的にアート・芸術とされるものが性器丸出しでもOKなのは、「性欲を刺激させようとか性的羞恥心を害する」目的じゃないからです。よくネタにされるダビデ像の写真を隠す必要がないのはそういうこと。医学書も当然修正されるわけがありませんが、これも「勉強として必要であり、性欲刺激目的じゃないし、そもそも修正されたら勉強できない」からですね。
神社でもでっかいちんこやまんこが「ご神体」として飾られてて、大祭の時には大勢の人がそれを見てるわけですが、それは「神事であり、性欲を刺激させる目的じゃないから」なわけ。
そして、これらは未成年であっても見ることはできます。ええ、ご神体のちんことまんこがまぐわってる大祭を未成年が鑑賞することは可能なわけです。ご神体だから。
じゃあ、エロ漫画に修正が必要なのはなぜかというと、上の例を参考にすると「性欲を刺激させるのを目的として書かれた創作物だから」 となる。ほうほう、こう考えると、「性欲を刺激させ性的羞恥心を害しないように修正しないといけない!」という理屈はわからなくもないよね。未成年が見ちゃいけないと規制される理屈もわからなくはないし、無修正はセックスシーンそのまんますぎて性的羞恥心が発生するからって理屈もわからなくはないよね。
たださあ、「創作物」「造形」としてみると、出来上がったものはどっちも同じなんだよね。ついでに自分の身体にもついてるものなんだよね。
ものすごく変な話なんだけど、「性欲を刺激させる目的じゃなく、性的羞恥心を害しない、例えば【子供の作り方】勉強目的の映像や漫画だったら無修正でもいいの?」とか思ってしまいます。
あ、試そうとするなよ。多分捕まるし、それがOKかどうか判決が出るのに数年かかるからな。そこに対して私に責任負わされても困る。疑問としてはあるので誰かやってほしいとは思うけど、誰かの人生を犠牲にするのは本意じゃないし。

この方の作品って、深夜放送で地方の一部ローカル局のみとはいえ、地上波テレビでモザイク無しで放送されてるのよね(その番組のその回はこちら)。けど、逮捕されてるのよね。

見せしめの要素も強いと思います。3Dデータと3Dプリンタを撲滅する運動の一環かもしれません(それは被害妄想すぎる)。
見せしめって意味ならば、即売会でわいせつ物頒布してた!みたいな見せしめ逮捕が今後起きる可能性もあるんじゃないかと思います。
ただ、本当に「わいせつってなんだろう?」「芸術ならOKでそうじゃないものは消さないといけない己の身体にも付いているものって一体なんだろう?」と考えてしまうのです。

特に漫画。架空の、創作の性器なんだよね。
そうは思いながらも、「同人誌のエロ漫画は性器や結合部分に修正が必要だよ!」って言わないといけないのがイベント主催者やスタッフの立場なんだよねえ。哀しいよなあと思います。

……しかも、こういうこと言うと「無修正がいいとかって、単にエロ漫画で興奮したいだけだろ!」って言われてしまうのがものすごく哀しいんだよねえ。
別に無修正じゃなくても興奮できるものは興奮できるし、ぶっちゃけ芸術であるダビデ像とか裸婦像とかご神体の女性器かたどったやつとか、もっと言うと世界地図の「エロマンガ島」や国語辞典に掲載されてるちょっとエッチな単語で興奮した学生時代とか経験した人多いんじゃないかなあと思うんだけど。 
(ついでに私はオトナなんで、別に密室で愛の営みとかすることは普通にできるしその時に見てるし)

何が違うのか?って疑問だけなんだよねえ。