Twitterの私のTLでちょっと話題になっていたので、ブログでまとめておくべきかなと思いまして。
ブログ書いてる暇があったら原稿を早く終わらせろ!というツッコミが各方面から飛んでおりますが(…)、ちょっとめんどくさい問題になってるところもあるらしいので!という言い訳を自分にしてみる。

最近、サークル主が手作りしたクッキーやチョコやら何やらをキレイにラッピングして、キャラのカードをつけたりして頒布したり新刊のおまけにつけたりしているサークルが増えているとか増えていないとか。
たぶん、これDECOチョコなんかの影響だと思うのです。私もこっちの会社で作ったお菓子ノベルティをつけたことがあります。これはちゃんとした食品会社がシュリンクまで完璧に衛生管理された環境で作成されたお菓子であり、その時のパッケージ作成工程を同人サークルが作成した絵でプリントしてくれているから、衛生的に問題がないのです。東方とか艦これとかでよくやる「キャラ弁」も、ちゃんとしたお弁当作成業者が中身を作って、そこの業者に同人絵ののし紙・包み紙をわたして(もしくは印刷から依頼して)、完成品のみ販売してるからOKなのです。

さて、こういう会社に頼むのはお金がかかるし、私お菓子作るの上手だし!という理由で、自分で手作りした食品をおまけにつけたり頒布したりするとどうなるか。


答え:最悪、イベント中止になります。

 


……もう少しちゃんと説明すると、食品衛生法とかのからみで、保健所に通報された場合、一発イベント中止命令が出せてしまうのです。もちろん、通報されたからといって即中止となるとは断言しませんが、対応に追われるのは主催でありまして。
(これの対応がサークルに来れば、主催はもう少し気楽だけどねえ……そうも言ってられないのが主催の役目でございます)
どこのサークルか特定し、そのサークルに食品の頒布(無償有償問わず)禁止を通達しないといけません。最悪、そのサークルイベント参加禁止くらいまでの措置が出るかもしれない。
どころか。
「そういうサークルを排除できたとしても、そういうことがあるイベントの開催は許可できません」というわけで、直前中止宣言を(主催の意思とは無関係に)保健所から出される可能性もあるのです。
ちなみに、消防庁と保健所の命令は絶対です。警察よりも実は上だったりします。
(消防庁の中止命令の例:防火設備問題、避難通路確保がなってない、通路幅があまりに狭すぎる、災害時に危険となるような設営などなど)

ちなみに、もらう側からすると、やっぱり手作りのお菓子は怖いです。それが知りあいであり、生菓子じゃなければまだ食べられますが、基本的に捨てます。製造責任者が記載してありシュリンクまでしっかりしてるDECOチョコのたぐいはまだ安心して食べられますがねえ……。サークルの差し入れも、手作りはたいてい後で捨てます。怖いから。

「私食品衛生管理者や製菓衛生師、調理師の資格持ってるもん!大丈夫に決まってるじゃない!」
とかいう人、たまにいるんですけど。

その場で食べる調理ともらった人が後日食べるであろう持ち帰りお菓子とでは、ちょっと話が変わってくるんですよね。時間が経つに連れ、食中毒菌が増えることって普通にありますし。資格持ってる人には当たり前の話だと思ってますが。
あと、持ってますから大丈夫!といわれても、本当にもってるか確認しようがない。
で、持ってたとしても(当日免状などを掲示してあったとしても)。
その食品が衛生管理上問題ところで製造され、加熱などの殺菌処理が行われているかという補償はないわけです。ついでに食品会社の場合はなにか問題があった場合すぐに調査がいけます(パッケージに製造元を記載するという規約があるので)が、同人の場合、皆さん今って住所とか書かないでしょ?Webアドレスとメアドだけで、しかもWebに住所が載ってるわけでもないでしょ?Webアドレス先に製造責任元として住所が記載されていればまだセーフなんですが(かろうじて)、そうじゃない場合は普通にアウトです。ついでに「お家で作りました!」ってのも、実家が洋菓子専門店でそこで作ってもらったものを自分絵をプリントした箱に入れました!が証明できればOKですが(その場合も製造責任元の記載は必須)、そうじゃなきゃダメ。実家バレ怖い!とかいう人は素直に業者に頼みましょう、マジで。
お菓子なんて全部手作りじゃねえかって?そういう屁理屈述べる人は、おまけレベルでも食品頒布しないでください、イベント潰す結果になって、そのまま主催から賠償金請求されても知らんぞという意味を込めて。


余談ですが、手作り石鹸の頒布がダメ!っていうのは、薬事法に引っかかるからです。最近は手作りコスメとか作れます!とかあるらしいって聞くんだけど、そのへんの手作りは法律に引っかかるのでダメです。

もう一つ余談として、会場側の規約により「食品の頒布(無償…おまけとかも含む)禁止」ってところもあります。そういう場合はだいたいサークル向け資料に書いてあるはずなんですが、たまに書いてなくて「あれ、このイベントだとアウトでこのイベントだといいの?同じ会場なのに…」というケースがあったりします。これ、主催側が上記のようなケースで保健所アウトが怖いから禁止にしてる場合もあるのですが、たまーに会場側の規約で禁止のケースも有るよってことは覚えておくといいかもしれません。

あ、食品のパッケージというのは、基本的にシュリンクされているものはシュリンクも込みでパッケージなんです。なので、前に聞いたことのある「カップラーメンのシュリンクフィルムを剥がし、蓋と同じサイズの同人絵イラスト紙を蓋の上から貼り付け、自宅のシュリンク機でシュリンクしなおした!開封してないから安全!」というのは、本当はアウト案件だったりします。判定は難しいんですけどね。突っ込まれたらアウトという意味において。
あと、個包装されているけど大袋タイプのものを買ってきて、それを小分けに詰めなおしてプレゼントも微妙な案件です。これ、差し入れでやってる人非常に多いけどな。


PS:文化祭なんかで食品販売してね?って突っ込みがありそうなんで。
東京都福祉保健局がこんなわかりやすいサイトを作っていたのでこちらもチェックを。
基本的に、手作り食品の頒布はその都道府県の保健所の相談・届け出が必要だと思ってください。これを読む限りDECOチョコも本当は届けを出さないといけない気がしてるんですが、なんとなく「おまけ(無償・ノベルティ)だから」「シュリンクあけない状態で」「身内のイベント」だから許されている気はしています。