ろくでなしこ氏と北原みのり氏の2名が逮捕されました。
容疑はわいせつ物頒布罪と、わいせつ物陳列罪。

ろくでなしこ氏については以前記事にしたのでそっちを見てね。(芸術とわいせつの線引きの難しさ

北原みのり氏は作家でアダルトショップ経営者。
作家としての北原みのり氏は、なんていうか表現規制に関して甘いというか、自分の好きなものは規制されるなんてひどい!と言いつつ、興味のないものや嫌いなものに対しては規制すべき!という傾向が結構強くてあんまり好きじゃない。

ただ。
好きじゃないからといって、この逮捕をザマァ!とか言ってる場合じゃないのよね。
これって、結構な問題なのです。不当逮捕となるかは、法律に明るくないので明言を避けるけどさ。

 

ろくでなし子さんの作品て自分の性器をかたどって、それを基にグッズを作っていて。それがわいせつ物頒布罪に当たるとされたんだけど。
そしてそんなろくでなし子さんの作品を自分のお店に並べていたから、北原みのりさんはわいせつ物陳列罪で逮捕されたわけだけど。

アレよりもっと精巧なオナホール、今いっぱい出てる、よね?
(それとも、自分のおかずは処分しないカルテルでもあるのかしら?)

という問題の他に。

立体がアウトでマンガがセーフと言えないわけですよ。
つまり、同人誌にも何らかの影響が出る可能性もあるってこと。
この時期だから、コミケットとかにも影響あるかもしれない。
(最近修正がまた甘くなってきたという話を聞いてるので、このタイミングで引き締めかなあとか嫌な思いを抱きつつ)

よくグッズはやばいっていうのは海賊版扱いになる可能性で言われてるんだけど。
わいせつうんたらに関しては、立体(グッズ)だろうが本だろうが関係ないからねえ。

そういうわけなので、この逮捕が正当な逮捕とされると、同人世界にまで影響が出かねない(具体的には、エロ同人誌頒布禁止とか、エロ同人誌頒布しただけで現行犯逮捕!とかな。あんまり考えたくないけど)。
そういう「表現規制問題」の観点から行くと、この逮捕が正当と言われたくないのよね。

……でも、ムカつく相手なのよね。表現規制問題としては、ある意味間違った人でもあるのよね(北原みのりさんのほうね) 。それでも、逮捕容疑としては不当なのよ。警察の横暴!って叫ばないといけないのよね。

すっげえめんどくさいのです。

嫌いなやつなら逮捕されてもいい、好きな奴は逮捕されたら困るっていう二枚舌だと、「結局表現の自由って言ってるけど、あんたら単に好きなもの描きたいだけでしょ?嫌いだって人の意見はどうでもいいんでしょ?」となってしまう。それは避けたい。となると、ムカつく相手であっても助けなければならない。


という理屈が理解できるかは、なかなか難しいのです。
人って、やっぱり感情が先に立つからさ。ムカつく相手が逮捕されたら「ザマアああwwwww」になるわけですよ。仕方ないのです。感情で生きるのが人間ですし。
けれど、表現規制問題という立場に立った時、どんなにムカつく相手であっても助けなきゃいけない。
それが、表現規制問題を解決する一歩でもあるから。 

めんどくさいなあって感情が、この件に対して一番的確な感想なんだろうなあと思ってます。