昨日ブログを書いた後で、「実は国内関係なくて、ロシアが原因じゃね?」という話が回ってきました。
ものすごく要約すると「Roskomnadzor(ロシア連邦通信局)が違法なコンテンツとみなしたエロイラスト投稿者をTwitter社にブロックするように訴えた」ということのようで。
実のことをいうと、状況証拠的にはいくつか出てはいるものの、まだ確定ではありません。
ただし、このRoskomnadzorは別のサービスにおいて「ロシア国内で閲覧できる状態がふさわしくない」という理由でそのコンテンツサービスをすべて国内閲覧できないように遮断したことがあるというある意味前科持ちであり、今回の場合はなんとなく「Twitterを全部遮断するか、問題アカウントを全部凍結するかどっちか選べ」が発生したんじゃないかなーと思います。そもそも全部遮断するとロシア政府関係者のツイッターも見られなくなるからねえ。

しかし、これが正しいとすると、これって通信の検閲だよねって話になりかねない。
いや、中国とか、他の国においては通信の検閲を行ってるところはあるのでそれ自体は否定しないのですが、日本人が日本国内において問題のないとされている内容が、他国の通信の検閲権によって日本国内ですらアウト判定をもらってしまうというのは、一体どうなんでしょうか。

 

エロとかセクシーとかの基準というのは、国によって結構異なっていたりしているのは知ってる方も多いでしょう。じゃあ、日本のエロ基準が甘いかというとそんなことはない。基準のベクトルが違うので、一概に甘い辛いって言えないのですよ。
欧米なんかですと、ポルノ雑誌や映画などにモザイクが入っていないことがあります。ただし、それは「厳重なゾーニング」を行い青少年が絶対手に取ることのない場所で販売・閲覧できるようになっているからです(子どもも見るかもしれない環境のものはモザイクを入れるみたいですが)。日本みたいに「18歳以上ですか?はい・いいえ」でクリックすれば通るようなそんなんじゃない。
その代わり、向こうのポルノは明らかに大人ですねといったおねーさんおにーさんのもの。 明らかに子どもの性的なシーンは、モザイクが入ってようがなんだろうが一発アウト。以前、女の子にエッチな事を言わせるサイトを見て逮捕された人がいましたが、そのサイトの女の子はCG人工知能。日本で買ったジュニアアイドル写真集(ちょっとセクシーなもの)が空港で見つかってそのまま逮捕!って話もあったりします。

子どもと性に対しての考え方が違うといえばそれまでですが、じゃあそこまで厳しい国々だと児童に対する性暴力はなくなっているのかというと日本より多いんだという話は余談ですね知ってる。

もちろん、日本ではOKなのに海外ではアウト!ってものが、グローバル社会においての現状どうなの?という議論もありますが(このへんがTPP関係の話と絡んできます)、でもなあ。必ずしも欧米のほうが優れてるわけでもないからなあ。
という話は、最終的に宗教観まで引き出さないと説明が無理なのでバッサリ投げ捨てる。

ともかくですよ。
日本国内の基準においてセーフだと思われるものでも、海外の基準で考える人達がイチャモンをつけたら、あっさり削除されちゃうというのが、現在の「しーむれすないんたぁねっと」ってことらしいのです。
これ、意外と対策がありません。もちろん、そう言うセクシーイラストをアップしなきゃいいじゃん!と言われればそれまでです。ただ、Twitterだと問題なのかと言われると多分そういうことはなくて、リンク先にそういうものがあればアウト判定食らうことも多々あるかと思いますし、pixivとかだってどうなるかわからない。となると、イラストアップしないほうがいいよね!って話になりかねなくなったりします。

それで果たしていいのだろうか?

もう一つ。
児童ポルノ法の議論の時にもあったのですが、こういう一種の検閲的なものって、どんどん拡大適用されていくのが古今東西の常なのです。たしかハンガリーかどっかの「ネット上の児童ポルノを探して検閲する」機関が、1年位で政府を批判する人やサイトを検閲する機関にすり替わっていたという事例もありますし、そもそも中世の魔女狩りにしたって元々は異端者狩りが発端だったのが拡大解釈されまくって最終的には『怪しげなことしてる女は全部魔女だから火炙り』みたいになっていくわけです。 となると、Roskomnadzorが更に暴走して、ちょっとでもロシアの悪口でも書いたらTwitter社にアカウント凍結命令とか、可能性がないとはいえないのです。
そうなると、児童ポルノがどうのこうのって話じゃなく、誰かを褒め称えることしか書けないサービスになっていくわけです。なんだろう、そう言うサイト知ってるなあ。Fで始まるやつとか(ぁ。

しかし、問題は厄介な世界です。
なにせ、日本の法律じゃない世界で生きている人たちですし、日本の論理をまくしたてても通じません。本当にRoskomnadzorだとすると正直外交問題とかそういう世界になりそうでして、TPPですらなにも口出しできない世界の一国民がなんかできるかというと……ないんじゃなかろうか(ぁ。
そうなると、むしろTwitterの代替になる日本国内限定のサービス、それも同人とかオタクに特化したようなサービスが出てくるのを待つって話になりそうなんですが。

それってあったよね。mixiって(!)。

……今もmixi使ってる人には申し訳ないのですが、正直今のmixiは使いにくくて、本格的に戻る気になれないという人が多いんじゃないでしょうか。それ以外にもいろいろ問題がありましたし。

となると、「誰が見てるかわからないし、他人がそれを見てどう思うかわからないから、そこを念頭に置いて発言や投稿をしよう」というなんといいますかマナー論に終始しそうだよなあと思います。それはそれでどうなんだろうか。人によってマナーが違うし、100人が100人納得できる表現なんてものはないんだよなあといつも思っている人故に、この問題の着地点はどこに行くと良いのかなあと考えてはおります。

……凡人レベルじゃ、「投稿しない」以外のいいアイデアなんか浮かばねーようわーん。



で、結局。
このTwitterエロ作家アカウント凍結騒動の原因って、実際のところは何が正解なの?