先日某所で聞かれたのです。
「以前やってた同人誌の作り方講座みたいなやつ、復活しないの?」

……一応「今ちょっと忙しいので」と答えはしたものの、復活させたい気持ちがないわけではないのです。数年前にDOHの名前でやっていましたし、今もサイトやアカウントはそのまま残っているわけで。

事実上一人でやってたフシがあるDOHなのですが、一応複数人でやってはいたのですよ……。
故に、ちょっと問題があったというのもあります。


1つ企画したものがあったんだが、その企画が「予定会場閉店トラブル」で告知前に中止になったという事件(?)がありまして。
この時に(珍しく)チラシ依頼した方とトラブルになったというものがあったりとか。
※連絡の行き違いとかもあり、全面的に私が悪いと言わざるをえないのですが……。
それ以外にも細かいトラブルが合ったりなかったりというか、人間関係って難しいよねとか、直感で不安を抱いた人を「立候補したから」という理由で関わってもらうのは注意しないとダメだよね!とかいろいろあったわけでございます。

が、同人誌の作り方講座、イベント参加講座という「企画」に対しての問題では無いのよね。
故に再開したら?という意見もわからなくはない。

……需要そのものはあるんだよね、一応。




 

あの企画をやってみて思ったのは、
「人間というものはできないものに対して何らかの原因を求めたがる」
という、シンプルながらめんどくさいものを抱えてるなあという感情です。

同人誌を作りたいけど作れないのは、作り方を知らないから。
同人誌を作ってるけど売れないのは、作り方が悪いから。

そこに、
同人誌を作ってるけど売れないのは、やり方を教えてくれた人が悪いから。

こういうのもあるから誰もやらねえんだなあと思ったのです。
ああ、うん。何かのせいにしたほうが楽なんですよ。んなことはわかってる。
私なんぞはニッチな世界をウロウロしてるので、自分の作品が売れないのは単純にニッチすぎる世界で創作してるからであり、またそれのアピール能力が極端に低いコミュ障だからと思ってるのです。が、そうじゃない人はたくさんいるんだなあというのを感じまして。

……今、その無意識の黒いものを受け止めきれるだけの体調にない。
だから、やる気はあるけどやらない。
そういう結論になっていたりします。

とはいえ、同人誌を買って読んでると、「この人ここ直すともっと売れそうだよなあ」という作品に出会ったりするのです。というとものすごく偉そうなんですけど、内容ウンタラじゃないところで、直したらいいと思う作品っていっぱいあるのですよ。
わかりやすいところでいうと「誤字脱字の多さ」とかでしょうが、そういうところ以外にも、ね。
フォントの選び方とか、行間字間上下左右の余白量とか、レイアウトとか、なんで横書き吹き出し漫画なのに製本が右綴じなんだとか(縦書きの場合は右綴じ、横書きの場合は左綴じが読みやすいです)、B5サイズで文章縦書き1段組とか読みにくいわ!とか、そういうところですね。
どう直すといいかは、作り手のセンス問題もあるので一概にこう!と言い難いのが難しいところです。理由があってそうしてるところも多々ありますし。
……あと、そういう細かいところを直したとしても、売れるかどうかに影響しない可能性があるのも、ものすごく難しいです。なんといいますか、見てもらうためにはまず手にとってもらわないと話しにならないんだけど、手にとってもらうためには「表紙」とか「スペースレイアウト」とか「事前告知方法」とか、とにかく作品の真髄に関係ないところが影響するわけで。
さらにさらに。そんなことを言ったところで「自分の思うがままに作品を作ることが同人誌であり、売れるとか見てもらうとかってのは二の次三の次!」と言われればおしまいなんですよね。 

そういう次元の話とは別に。
「作り方がわからない」
という声を聞くのもまた一つ。印刷所に頼んだ製本じゃないと同人誌じゃない!でも分かんないしお金ないし!って声を聞くと、
「……うん、いきなりそこに飛び込まなくてもいいのよ……」
という気分になります。変な話、自分が考えた物語を紙に写して何らかの形で綴じれば、それは正しく同人【誌】という本なのよ、胸張ってよと思うのです。世界に1冊しかない本とか、めちゃめちゃ楽しいじゃん!

この辺のギャップを理解すればするほど、「需要はあるけど気力体力が充実してないとなあ…」と考えてしまうのですよ。


んでもってある人に言われたのが「再開するなら商売として成り立つようなやり方取りなよ」であり。
うん。確かにやってる側がボランティア気分ではどうにも続かないのよねと思うのですが、かといってこういうことを商売とするのも少し気が引けててなあ。いろいろやり方はあるの知ってるんですけど。
そうなると、個人添削みたいな形にした方がお互いにやりやすいというか、商売にしやすいんだよねと考えると、ますますDOHでやる意味がなくなってくるわけです、ハイ。

※とはいえ、職種が違うもののこの人技術を商売にしているので、こう言う添削や指導といった「サービス」を無償でやらないといけないという空気を嫌悪してるのも事実であります。うん、必ずしもお金が必要ってわけじゃないんですけど、無料で何でも!ってのが変な衰退を招くのも事実なんでなあ。


ウエメセな言い分だなあと書いてる本人が思ってたりするのですが、やっては見たものの落とし所が最後まで自分の中で決まらなかった企画がDOHなんだよねという振り返り。