不二越新社長のプラン発表が割と問題になっています。
個人的には、「なんでも正確に発言すればいいってもんじゃない」の一言なんですが。
※ちなみに、この件の本来の発表である「本社を東京に移転」ということ自体は私は別にありだと思ってます。
地元民を採用しないなどの発言は後で撤回されたようですが、まあ気持ちはわかります。

あと、現在魚津の美術館館長で今度新富山県美術館の監修などを務める予定の方の21世紀美術館と石川県立美術館disも、おいおいその認識で富山県美術館の監修大丈夫なのか!?という気分になってたりしております。
Twitterに書きましたけど、21美(21世紀美術館)が入口と出口2回カウントしているのはある意味正しくて、それは21美自体が無料閲覧ゾーンと有料ゾーンに分かれているのと、入口(出口)が2か所(正確には駐車場につながってる地下出入口もカウントしているはずなので3か所)あるからです。一般的な美術館は、無料ゾーンがなかったり、あっても出入口は1か所だったりしているのですが、21美はそうじゃない。なので、有料入場者数の発表は正確なはずです。また、アクアリウム展などは無料ゾーン内にあるホールでの有料催事なので、通常入場者数にはカウントされていないはずです(有料展示セット券の場合はカウントされてたはず)。

というわけで、なんというか、富山県どうなってるの?という話がぽろぽろ降っておりますが、富山県民が保守的というかわりと閉鎖的というのは個人的には同意だったりしております。もちろん、全員が全員そういうわけではないのですが。
というか、石川県も割と保守的ですよ?ただ、石川は工芸の街であり観光の街でもあったがゆえに、閉鎖的ではやっていきにくかっただけで。



北陸が保守的だなーと最初に思った事件(?)が、今は亡き北陸本専というイベントのスタッフをやっていた時。打ち上げ兼会議の時に、「サークルは多いのに参加者が集まらない。何かいいアイデアはないかねえ」みたいな話をしたときに、私は「こういうイベントではこういうやり方がありましたし、こういうイベントだとこんな手も使ってましたねえ」と他のイベントでの例を挙げたわけです。ここではこれをやれっていう意図ではなく、アイデアを出しただけにすぎなかったのですが、その中の一人がその話を聞いて「ここは北陸です!北陸には北陸のやり方があるんですから他県のやり方とか出さないでください!」と言い出し、そこで大喧嘩になった(んでもって、私は北陸本専のスタッフをやめた)ということがありまして。
なにか、他県のアイデアをインスパイアするって発想はないんだなーと思ったわけです。

もう一つ、同人イベントがらみで北陸は保守的と思った件があるのですが、こちらはまだブログに書けない内容だったりします。

本業関係ですと、いわゆる補助金事業の資料作りのお手伝いをやっていたころに、役人の言うこととこっちの業界のしきたりが一致してなくて、そのために「せめて補助金事業をやるからにはお役所の言う商法に合わせてやってください」といっても「そんなんでは仕事にならん!」の一言で。
また、北陸の場合経産省の担当が名古屋なんですね。ところが、補助金事業やってくれというのは東京の本省の人だったりする関係で、これでいいと本省に言われていたことが通らなかったりとかが割とありまして。
じゃあ、国の補助金じゃなく県や市の補助金はどうかというと「XXさんの会社は補助金使わなくてもできるでしょ」ってな状態でして。

……不二越が本社機能を東京に移転するのは、新技術導入や海外展示会出展の補助が欲しくても富山県では大企業扱いだから通らなくって…ってのも原因の一つかなと考えていたりしておりますが、話が横にそれた。


今金沢在住の私が、北陸あちこちに行ってみて思うのは、同じ北陸にくくられる福井は石川に好意的なんですが、富山は敵視されやすいなあということです。この辺りは戦国時代くらいまでさかのぼる歴史上の問題も絡んでくる結構面倒な理由を抱えているのですが。比較的年配者に多いとはいえ、若い人でも割と金沢という街をうらやましさ半分ライバル心半分みたいな変なジェラシーを持ってるなあと感じています。そのうえ、富山の人が富山の魅力に気づいてないようでして、良いところがいっぱいあるのに全くアピールできていない。というか、本来は富山のものなのに石川が宣伝するせいか、石川のものだと思われてるものが多々ある気がしてなりません(ブリとか甘海老とかね…白エビとかも)。ってことに気づいてないのかもしれないと思う節もあったりします。

半面、福井は「何もない県」と言われてたところから開き直ったのか(?)恐竜とメガネで一気に知名度が上がり、まだ北陸新幹線が来てもいないのに観光客が前年比200%だそうです。ちなみに富山は101%(中部エリア包括番組で言ってた)。全然増えてない。余談ですが、金沢が130%で長野が150%くらいだったはず。

北陸本専さんの昔のブログで、「富山の人間は宣伝が苦手。というか控えめな人柄です」って書いていたんですが、控えめというより新しいものを受け入れるまでにものすごく時間がかかる都市だなと思っています。それが即自分たちに利益をもたらすと分かっていたとしても。また、他県のものをけなす傾向の人が多いなというのも感じます。ただこれは、石川もおあいこで、能登方面や富山・福井のものを下に見てる人が結構いるので、これは北陸特有のものなのか、それともどこの地域にもある「隣県同士は仲が悪い」なのか判断がつきかねております。


話がごちゃごちゃしてきた。
自分は他の地方からやってきた人間ということで、変な色メガネをかけずに見ているせいか、富山スゲーじゃん!むしろ金沢よりスゲーじゃん!ってところがいっぱい見えるのですが、なぜか知名度がない。どころか、富山の人に話をしても「別にそんなすごくないし」「どこにでもあるんじゃない?」と言われてしまうという…。
また、「富山は工業の街。金沢は観光の街」という人が多く、富山県そのものが観光地化慣れしていないと思っています。いや、立山とかあるんですけど、それ以外にね。海王丸パークとかさ、渡船とかさ、路面電車とかさ、世界一美しいスターバックスとかさ!(ちなみに富山駅徒歩10分のところにあります)工業だって、高岡銅器とか富山ガラスとか不二越のような世界に名だたる企業があるわけだし、メイドイン富山をもっとアピールしようよ!とか思うのですが、あんまりぴんと来ないみたいなのよね、富山人が。
ちなみに濱澤さんおすすめは、富山市立図書館兼富山市ガラス美術館。あと、高志の国文学館もおすすめ。レンタサイクルもあるのですが、1日利用だと少し面倒な手続きなのが難点。だけど、道路も含めて街中サイクリングしやすくなってるので、路面電車と合わせてもう少しアピールしてもいいと思ってます(1日利用券の購入方法さえ分かりやすくなれば)(これが唯一にして最大の欠点だと思ってる富山市のレンタサイクル…)。


そんなまとまりのない話。