オタク評論というとどうしても男優勢でして、結果「男の世界だったオタク文化に女が入ってきて暴れてる」みたいな認識錯誤や暴論が生まれると思うのです。
で、なんでか考えると。

オタク文化評論の世界に女性オタクの語り手がいない
古のオタク文化を女性オタクサイドからまとめた文章が少ない(知名度含め)

ってあたりがあると思うのです。

「少ない」って書いているとおり、皆無ではないのです。あることはある。
んだけど、割と最近まで「女性オタク趣味者は隠れるべき。表立って評論するやつは仲間じゃないからフルボッコ」認識が当の女性界隈では当たり前の認識でして。その結果が今じゃないかなと思っています。

……私も古の女オタクではないからねえ。ぶっちゃけ「晴海を知らない世代」になるので、正直言うともう少し細かい「昭和腐女子列伝」的なものは色んな人がカタチに残してくださると嬉しかったりします。
最近「BL」というカタチで古の腐女子文化をまとめた商業誌が増えてきていますが、「女性のサブカル史」を俯瞰するにはまだまだ資料不足だなと思います。
ついでに、名前のある人達だけじゃなく、(歴史上)名もなき腐女子文化と化してるあれこれもざっくばらんに語られてる本があると良いなあと思います。

と、太田出版のせいで腐女子になった人間が言ってみる。

実際にあったことってのは、その当時体験した人であっても意見が分かれると思うのです。その「分かれたところ」とかも見たいので、なんというか「この本では美化されてるけど実際は!」とかそういうのがあちこちで出てくるといいなーと思うのです。
だって考えてみてくださいよ。当時の人達が死んじゃったら、もう何もわからなくなるわけですよ?その前にまとめましょうよ。できればネットという「サービス依存で永久には残せない媒体」じゃなく書籍などのカタチで。
……同人誌であってもいいと思うのです。本音を言うと、コミケ図書館が過去の同人誌検索についてもっと使いやすい仕組みであったら、誰かは書いているのでまとめるのはそんなに難しくはないと思ってはいます。その時間と手間についてはさておいて。

Twitterなどでぽつぽつ語られてる気はしているのですが、システム上まとめにくく、散逸しやすい。

色んな人がいろんな「女性目線のオタク文化」「自分自身がたどってきた腐女子の世界」を書いてくれるといいなーと思うのです。できれば名前(Not本名)出して。はてなの増田や5ちゃんねるみたいな匿名だと信用性が欠けるので(とはいえ、フェイクかましすぎなのも信用性が欠けるんだろうなあと)。

とくに、晴海以前。
語り手が男性なせい(とオタキングなどのカリスマ論者が男性)で、女性はいなかった扱いされてることが多いので。
なにかうまい具合に「女性による腐女子歴史評論」的ななにかとか作れないかなー。

その昔は主催はじめは高校生や大学生であり、20代後半初主催は逆に「その年で初主催とか絶対失敗する」と叩かれたとかさ。「女性のみ入場可能な女性向けオンリーだったので、主催のはずの男性ですら入場拒否された伝説」とかさ。

誰かが書籍に残すなり語り継ぐ(?)なりしないと、そういう小さいように見えて割とでかい事件とかも忘れられてしまい、結果「なかったことになる」「間違った解釈による都市伝説化」のどちらかにしかならんと思うのよね。