微妙にブログの更新が滞っておりますが、noteを再開した関係でこのブログは同人や創作に纏わる話と、自分の同人イベント参加情報中心のブログに変わったからというのが理由の一つです。
……いや、どっちかというと、体調不良が続いておりまして、ツイッターすらまともにチェックできてないというのが最大の理由なんですが……。
まあ、それはともかく。
東京都の青少年育成条例に基づく有害図書指定(いわゆる成人向けマークがないのに成人向け相当のマンガ雑誌)にここ数ヶ月ずーっとBLが対象になっているという話がありまして。
「BLエロも「成人向け」って表記して堂々と売ればいいのに!」
的つぶやきが回ってきたりしております。
(流石に女性向け話題は下手にTwitter引用すると「晒し行為!」と間違った学級会が開催される恐れがありますので、引用は控えさせていただきます……)
まあ、実際そのとおりでして。BLエロも本来は成人向けマークを付けて販売すべきと思うのですよ。もちろん表現の自由との兼ね合いもあるので、どの程度のエロだったら成人向けとしてつけるべきかはものすごく難しいところでもあります。ついでにいうと今月の有害図書指定の意見書の方には「修正されているが見慣れると性器だとはっきりわかる」的コメントが有って、そういう人は普通のきのこ(Not比喩)をみてもチンコにしか見えないと思うので意見提出しないでほしいなとは思った私がここにいるわけですが(ぁ。
BLに限らず女性向けエロ(レディコミなども含む)漫画というのは、商業の場合成人向け表記をつけて販売しにくい事情というのもあったりするのでございます。
女性向け漫画雑誌などに成人向け表記をつけにくい理由。
まず、書店が発注しない。
そもそも、書店に置く場合、成人向け雑誌は一般向けとは別に並べないといけないわけです。そして、「ここのコーナーは成人向け図書です!」ってPOPも置かないといけないわけです。いわゆる「区分図書」と言うやつです。
書店が発注しないのには理由がいくつかあって。
なんとなく「需要がないなんて嘘だ!」と思ってる方もいそうな気がしますが。
「女性が書店で成人向け図書を買うにはハードルが高い」という問題もあったりします。
買い手としてそういう理由で書店で女性向け成人図書を買わないとなれば、書店も「売れない図書類」として発注することはありません。発注されない図書類を作っても仕方がないので、出版社も発注される図書類にしようと考えます。
結果、女性向けのエロ・BL雑誌に成人向けマークはなかなか付けられないのでございます。
※一応ついている商業誌もあります。念の為。
あと、最近はPOSシステムだけでなく会員カードやポイントカード、電子マネーなどで買ったものの履歴がデータベース化されやすく、それがどこまで個人情報と紐付けられているのか、そしてデータベースがちゃんと管理されているのかみたいな危機意識も強いですので、特に書店店頭での購入は(少なくとも今の社会情勢では)難しい気がします。
じゃあ、通販は?という話ですが。
特に雑誌などは中身をある程度見てから買いたい…という理由の他に、上記の「会員システム」の問題が出てきます。あと、手元に届く前に配達業者という存在がいてですね、この手の人達は原則「守秘義務」があるのですが、悪用しちゃう人たち(自覚のない人も含む)が一定数いるのが悩みのタネでして。
もう一つ、問題点として「その図書類の存在をどうやって知るか」問題がありまして、通販限定ですとなかなか見つけられないのでございます。もちろん、女性向け図書専門通販サイトみたいなところでしたら普通に検索可能でしょうが、Amazonとかそういうところで検索して発注できるかみたいなところがあります。んでもって、検索できたとしても「この先は成人向けサイトです」的ページが挟まるわけで、そこを無視できるかどうかという心理的問題もあります。
というわけで、「商業誌として成立する程度の売上が確保できるかどうか」と考えると、女性向けと書類はどうしても成人向けマークを付けにくいという現状があるのです。だから、出版社もつけない。
困ったことに、男性向けは成人向けマークを付けても一定数の売上が見込めるという現状があります。要は、今の日本の社会って「男がエロ本買うのは普通、女がエロ本を買うのは異常」って考えが主流なのよね。実際はさておいて。
あと、男性向けのエロ図書類は過去散々叩かれまくって、ひどくなると安易に逮捕されちゃう世の中になってきてるので(まあ、あれは指定図書のレベルを超えて「わいせつ」該当になるからなのですが)、逮捕されないように成人指定マークを付けます。そして、書店側も数がそれなりにあり、隔離してもそれなりに売れるので、発注します。
なので、女性向けエロ・BL図書類に成人向けマークを付けるには、「エロ本読む女性はビッチでレイプしたがってる」みたいな空気感が残る社会情勢を変えるところから始めないといけないわけですよ。
※ちなみに「そういう社会情勢であっても買う人は買う」でしょうが、ある種の侮辱と羞恥心に耐えられるかどうかの話になりかねないので、あんまりおすすめしたくないです…。
と、ここまで書いておいてなんなんですが。
「同人誌は女性向けも成人向けマークつけて販売してませんか?」
という意見が出るのは然るべきところだと思う。
女性向け同人誌の場合、BLエロに成人向けマークを付けるのは、即売会という「販売する場を提供する側」の教育の賜物と、「買い手も売り手も同士」であり「個人情報収集など行わない」という暗黙の了解があるからであります。
※ちなみに女性向けの場合、年齢確認の身分証明書で割と揉めるケース多いんですよ……サークル側は身分証の持ち主と一致してるかどうかと生年月日しか見ないんですが、「住所や本名を記憶しようとしてる!」と思い込んてる買い手側も一定数いるわけでして…。男性向け以上に揉めて学級会開催が多い気がするんだよなあ…。「主催が年齢確認をしてリストバンドつけたらサークルには本名や住所見せなくてすむから!」って意見は、男性向けより女性向けのほうが多い気がする(男性向けのリストバンド導入理由は「大手サークルでの年齢確認で時間を取られるのが困る」と理由が異なることが多くて)。
BLエロ同人誌が売れているっていうのも割と錯覚でして、実際成人向けマークが付いている同人誌でもエロ(挿入)シーンがなかったりする本がザラにあります。逆に修正が甘すぎる本も一定数あるのが問題ではあるのですが、そもそも、「エロだから買う」人と「エロじゃないから買う」人以上に「このカップリングだから買う」人のほうが多いんですよ、女性向けは。大手カップリングにBLエロ本が多ければエロ本が売れるように見えるんですけど、大手カップリングが「付き合ってる前提ではあるけどエロシーンは匂わす程度」が主流になると、ガッツリエロは売れていないように見えます。
あと、割と初歩的な問題として。
商業誌における「商売として成り立つ販売数」は、同人誌の「とりあえず印刷費分は回収できた頒布数」の何十倍も上ですからね……。「大手同人誌は1万部売ってるよ!」という話も(1回の即売会だけで1万部頒布可能なのか割と疑問ではありますが)、商業誌で1万部は「とりあえず次号発行決定ライン」だったりしますしね…(最近はデッドラインが下がってきたと言う話も聞くけど)。
もっとも、この話はこのブログを書いている時点での日本の社会情勢の話でして、未来にこれを読んだ人が(仮にいたとして)「こういうデマ書くやつがいるからー」みたいな学級会もどきが発生するかもしれません。
個人的には、女性向けも成人指定マークを付けないとまずい時代になってきたかなーとは思っています。が、売れない、手に取れない本は作れないよね……と趣味じゃなくて商売で本を作ってる人間が考えるのは、仕方ないのかもなあと思ったりする今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
……いや、どっちかというと、体調不良が続いておりまして、ツイッターすらまともにチェックできてないというのが最大の理由なんですが……。
まあ、それはともかく。
東京都の青少年育成条例に基づく有害図書指定(いわゆる成人向けマークがないのに成人向け相当のマンガ雑誌)にここ数ヶ月ずーっとBLが対象になっているという話がありまして。
「BLエロも「成人向け」って表記して堂々と売ればいいのに!」
的つぶやきが回ってきたりしております。
(流石に女性向け話題は下手にTwitter引用すると「晒し行為!」と間違った学級会が開催される恐れがありますので、引用は控えさせていただきます……)
まあ、実際そのとおりでして。BLエロも本来は成人向けマークを付けて販売すべきと思うのですよ。もちろん表現の自由との兼ね合いもあるので、どの程度のエロだったら成人向けとしてつけるべきかはものすごく難しいところでもあります。ついでにいうと今月の有害図書指定の意見書の方には「修正されているが見慣れると性器だとはっきりわかる」的コメントが有って、そういう人は普通のきのこ(Not比喩)をみてもチンコにしか見えないと思うので意見提出しないでほしいなとは思った私がここにいるわけですが(ぁ。
BLに限らず女性向けエロ(レディコミなども含む)漫画というのは、商業の場合成人向け表記をつけて販売しにくい事情というのもあったりするのでございます。
女性向け漫画雑誌などに成人向け表記をつけにくい理由。
まず、書店が発注しない。
そもそも、書店に置く場合、成人向け雑誌は一般向けとは別に並べないといけないわけです。そして、「ここのコーナーは成人向け図書です!」ってPOPも置かないといけないわけです。いわゆる「区分図書」と言うやつです。
書店が発注しないのには理由がいくつかあって。
- 区分しておけるスペースがない。少なくとも今の所表記している雑誌が少なすぎるのもあるのですが、増えたところで「女性向け」コーナーで更に「成人図書区分」を作るスペースがない。
(男性向け成人図書区分コーナーに置けばいいのでは?という意見もあるんですが、そうすると男性も女性も(異性の視線が気になって)本が手に取れないという弊害が発生するので、本を売るという観点から行くと離れた場所に別に用意しないといけないのです) - 女性向けエロ雑誌の需要などないと思っている。
- 女性向けエロ雑誌とは一般的でなく「マニアックな本」だと思っている。
- フェミニスト()な方々からただでさえエロ雑誌を置くと叩かれるのに、女性向けなんか更に叩かれるので危機回避として発注しない
なんとなく「需要がないなんて嘘だ!」と思ってる方もいそうな気がしますが。
「女性が書店で成人向け図書を買うにはハードルが高い」という問題もあったりします。
- 成人向け図書を買う女性=エロ・ビッチ女というレッテルを貼られる(と思っている)
- 成人向け図書を買う女性=性的欲求不満だからナンパ・痴漢・レイプをしていい(と考えるバカがいる)(と思っている)
- (特に異性の)店員さんに「私エロ本大好きです!」と表明してるみたいで恥ずかしい
- POS管理システムで女性向けエロ本を買ったというデータが残るので、それがどこかの名簿屋に転売されて別の形で被害が発生する(と思っている)
買い手としてそういう理由で書店で女性向け成人図書を買わないとなれば、書店も「売れない図書類」として発注することはありません。発注されない図書類を作っても仕方がないので、出版社も発注される図書類にしようと考えます。
結果、女性向けのエロ・BL雑誌に成人向けマークはなかなか付けられないのでございます。
※一応ついている商業誌もあります。念の為。
あと、最近はPOSシステムだけでなく会員カードやポイントカード、電子マネーなどで買ったものの履歴がデータベース化されやすく、それがどこまで個人情報と紐付けられているのか、そしてデータベースがちゃんと管理されているのかみたいな危機意識も強いですので、特に書店店頭での購入は(少なくとも今の社会情勢では)難しい気がします。
じゃあ、通販は?という話ですが。
特に雑誌などは中身をある程度見てから買いたい…という理由の他に、上記の「会員システム」の問題が出てきます。あと、手元に届く前に配達業者という存在がいてですね、この手の人達は原則「守秘義務」があるのですが、悪用しちゃう人たち(自覚のない人も含む)が一定数いるのが悩みのタネでして。
もう一つ、問題点として「その図書類の存在をどうやって知るか」問題がありまして、通販限定ですとなかなか見つけられないのでございます。もちろん、女性向け図書専門通販サイトみたいなところでしたら普通に検索可能でしょうが、Amazonとかそういうところで検索して発注できるかみたいなところがあります。んでもって、検索できたとしても「この先は成人向けサイトです」的ページが挟まるわけで、そこを無視できるかどうかという心理的問題もあります。
というわけで、「商業誌として成立する程度の売上が確保できるかどうか」と考えると、女性向けと書類はどうしても成人向けマークを付けにくいという現状があるのです。だから、出版社もつけない。
困ったことに、男性向けは成人向けマークを付けても一定数の売上が見込めるという現状があります。要は、今の日本の社会って「男がエロ本買うのは普通、女がエロ本を買うのは異常」って考えが主流なのよね。実際はさておいて。
あと、男性向けのエロ図書類は過去散々叩かれまくって、ひどくなると安易に逮捕されちゃう世の中になってきてるので(まあ、あれは指定図書のレベルを超えて「わいせつ」該当になるからなのですが)、逮捕されないように成人指定マークを付けます。そして、書店側も数がそれなりにあり、隔離してもそれなりに売れるので、発注します。
なので、女性向けエロ・BL図書類に成人向けマークを付けるには、「エロ本読む女性はビッチでレイプしたがってる」みたいな空気感が残る社会情勢を変えるところから始めないといけないわけですよ。
※ちなみに「そういう社会情勢であっても買う人は買う」でしょうが、ある種の侮辱と羞恥心に耐えられるかどうかの話になりかねないので、あんまりおすすめしたくないです…。
と、ここまで書いておいてなんなんですが。
「同人誌は女性向けも成人向けマークつけて販売してませんか?」
という意見が出るのは然るべきところだと思う。
女性向け同人誌の場合、BLエロに成人向けマークを付けるのは、即売会という「販売する場を提供する側」の教育の賜物と、「買い手も売り手も同士」であり「個人情報収集など行わない」という暗黙の了解があるからであります。
※ちなみに女性向けの場合、年齢確認の身分証明書で割と揉めるケース多いんですよ……サークル側は身分証の持ち主と一致してるかどうかと生年月日しか見ないんですが、「住所や本名を記憶しようとしてる!」と思い込んてる買い手側も一定数いるわけでして…。男性向け以上に揉めて学級会開催が多い気がするんだよなあ…。「主催が年齢確認をしてリストバンドつけたらサークルには本名や住所見せなくてすむから!」って意見は、男性向けより女性向けのほうが多い気がする(男性向けのリストバンド導入理由は「大手サークルでの年齢確認で時間を取られるのが困る」と理由が異なることが多くて)。
BLエロ同人誌が売れているっていうのも割と錯覚でして、実際成人向けマークが付いている同人誌でもエロ(挿入)シーンがなかったりする本がザラにあります。逆に修正が甘すぎる本も一定数あるのが問題ではあるのですが、そもそも、「エロだから買う」人と「エロじゃないから買う」人以上に「このカップリングだから買う」人のほうが多いんですよ、女性向けは。大手カップリングにBLエロ本が多ければエロ本が売れるように見えるんですけど、大手カップリングが「付き合ってる前提ではあるけどエロシーンは匂わす程度」が主流になると、ガッツリエロは売れていないように見えます。
あと、割と初歩的な問題として。
商業誌における「商売として成り立つ販売数」は、同人誌の「とりあえず印刷費分は回収できた頒布数」の何十倍も上ですからね……。「大手同人誌は1万部売ってるよ!」という話も(1回の即売会だけで1万部頒布可能なのか割と疑問ではありますが)、商業誌で1万部は「とりあえず次号発行決定ライン」だったりしますしね…(最近はデッドラインが下がってきたと言う話も聞くけど)。
もっとも、この話はこのブログを書いている時点での日本の社会情勢の話でして、未来にこれを読んだ人が(仮にいたとして)「こういうデマ書くやつがいるからー」みたいな学級会もどきが発生するかもしれません。
個人的には、女性向けも成人指定マークを付けないとまずい時代になってきたかなーとは思っています。が、売れない、手に取れない本は作れないよね……と趣味じゃなくて商売で本を作ってる人間が考えるのは、仕方ないのかもなあと思ったりする今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
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